ここまではブログをどうやって作ればいいのか、どのようなブログの種類があるのかということについて簡単にまとめてきましたが、こちらのページではそのブログに掲載するネット広告にはどのようなものがあるのかということについてまとめていきます。
またどのくらい稼げるのか?という点についても触れていますので、これからブログ運営を考えている方は参考にしてください。ASP(広告会社)のおすすめは下記ページを参考にしてください。
ネット広告の種類 ①クリック課金型広告
クリック課金型広告とは、その名前の通りクリックされるだけで報酬が発生するタイプの広告です。有名なGoogleアドセンスの広告もこのタイプになります。クリックされるごとに1クリックあたり〇円といった形で収益が発生します。
1回あたりの単価は安いですが、多くアクセスを集めることができれば、その分クリックされる機会も増えて十分な収益を上げることが可能です。
ただしクリック単価は1円~数十円程度(アドセンスだとジャンルにもよりますが20円前後)となるため相応のアクセスを集める必要があります。
クリック課金型広告のメリット
- クリックされるだけで収益が出るため収益が安定しやすい
- 広告の差し替えは基本的に不要
- 配信される広告は自動的に最適化される
クリック課金型広告のデメリット
- 多くのアクセスを集めることが前提で初心者向きではない
- クリック率は全体的に低い
- 景気や社会情勢により収益性が低下することがある
- 成果報酬型広告との併用は収益性を低下させる
後述する成果報酬型広告は、(その分単価は高いですが)クリックされるだけでは収益は発生しません。一方でクリック課金型広告はクリックのみで収益が発生するため、収益性としては安定しています。
とはいえクリック単価自体が低いため、多数のアクセスを集めることが前提であることは先述の通りで、アクセス数が見込めないようなジャンルのサイトではそもそも掲載には不向きですし、十分なアクセスを稼ぐ手段を持たない運営経験の浅い初心者にとって、最低限の収益を得るまでのハードルが高いのも事実です。
ですが、広告のタグを一度貼っておけば、あとは配信される広告が自動的に最適化されるため、広告の管理が不要でコンテンツ作成や運営に注力できるといったメリットも存在しています。
補足としてアドセンス広告のようなものは、多くの企業が広告を掲載するために入札を行っているのですが、東日本大震災やリーマンショック、コロナの自粛期間など、社会情勢や景気により出稿する広告主が減ることで、全体の収益性が下がってしまうというリスクがあることも覚えておきましょう(頻発するわけではないですが、数年に1度はそのようなことが起こります)。
ネット広告の種類 ②成果報酬型広告
さきほどのクリック課金型広告とは違い、クリックされたのち、その先のページで商品が購入されたり会員登録されたりするなど、特定の条件を満たした場合に報酬が発生するタイプの広告です。
実際の広告は次のようなものです。
通常であれば画像のバナー広告がメインとはなりますが、多くの成果報酬型広告はこれをテキストリンクにすることが可能です。最初からテキストリンクも提供されている場合もあれば、正常に計測ができない場合も自己責任とはなりますが、タグを弄ることでテキストリンクに変更が可能です。具体的は次のような例です。
修理費用を全額補償してくれるスマホ専用保険が誕生!スマホ新規購入時には「モバイル保険」が超おすすめ!
クリック課金型広告の多くではこのようなリンクにすることはできませんが、成果報酬型広告の場合はこのようにリンクを変えることもでき、少ないアクセス数であっても高いクリック率を実現することが可能です。
一般にクリック課金型広告のクリック率は高くても1~2%程度ですが、このようなリンクを設置することで、成果報酬型広告の場合では5~30%程度まで上げることが可能です(*画像のみの場合でも、関連性の高いページに掲載することが多いので、クリック課金型広告よりも比較的クリック率は高くなりやすい)。
また成果報酬型広告のメリットやデメリットは以下の通りです。
成果報酬型広告のメリット
- 少ないPVで高い収益が出るため初心者にも向いている
- テキストリンクなどにするこもでき、クリック率が高い
- 自分で掲載する広告を選ぶことができる
成果報酬型広告のデメリット
- 広告の管理や選定が必要
- 成果が非承認になるケースがある
- 成果報酬型広告との併用は収益性を低下させる
広告にもよりますが、1件成約で数千円~数万円といったものもあります。仮に単価5000円の広告を掲載したとして、クリック率10%、クリックされたうちの5%が成約できた場合、わずか1000PVで100クリック、5件成約で25,000円の収益となります。
ただしデメリットとして、これらの成果報酬型広告は購入後にキャンセルや二重申込み等の理由から成果が否認されてしまうということもあります。非承認や収益の考え方などに関しては下記のページで詳しく解説していますが、収益性が高い広告が多いため、最初はアドセンスなどを使うよりは成果報酬型広告を利用したブログ運営がおすすめです。
ネット広告の種類 ③純広告
ブログに掲載できる広告は、大分すれば上記のクリック課金型広告、成果報酬型広告の2種類になります。それ以外にも純広告というものがあるので紹介します。運営を始めたばかりの方にはあまり関係がありませんが、知識程度に覚えておいてください。なお、この純広告という括りは収益の発生方法に方法による分類ではなく、契約形態によるものと考えてください。
純広告とはASP(*広告の代理店のこと)を介さず、直接契約するタイプの広告です。ブログに広告を掲載しようと思った場合、まずはASPに登録し、そこに出稿している広告を取得して自分のブログに掲載するという方法が一般的です。それとは異なり、純広告の場合は広告主と直接契約を行います。
純広告を契約する方法は主に2つで、ブログの問い合わせ欄などから直接広告主から問い合わせがくるパターン、アフィリエイター側から直接提携申込みが可能な専用のページを広告主が用意しているパターン(*出会い系サイトなどに多い)のどちらかとなります。
純広告の特徴
- 単価の交渉がしやすい
- クリック課金/成果報酬以外にも月極などもある
- 請求書の作成など手間が掛かる場合がある
- 基本的に広告主からのオファーでしか契約できない
ASPを介さずに直接交渉ができることや、広告主側がASPに手数料を払わない分、単価も比較的高く調整することが可能です。また契約方法によっては月極のように月単位、あるいは週単位などで金額を設定し、成果数に関係なく固定費で月〇〇万円といった形の掲載方法も広告主によっては可能です。
ただ、ASPではないため報酬を請求する際、請求書や領収書を出してほしいと言われるケースがあったり、一部広告主では個人相手では契約ができず、法人のみしかできないと言われる場合も稀にあったりします。
また一部の広告は、広告主側がアフィリエイター向けに直接提携が可能な申込みページを用意している場合があると記載しましたが、そういったケースは全体から見れば僅かであり、純広告を掲載したいと思っても、広告主から直接オファーを待つ以外、アフィリエイター側からできることはありません(売上が見込めるのであれば、直接問い合わせる手もあることにはあります)。
純広告を契約したい場合は?
広告主が掲載して欲しいと思うサイト、要するに検索順位が高く、露出が多いため売上げが見込めるサイトであることがなにより重要です。売上げが見込めなければわざわざ提携するメリットがないので当然です。
また、お問い合わせのメールフォームは必ず設置しておきましょう。WordPressの場合、「Contact Form7」というプラグインを使用すれば簡単にメールフォームの設置が可能です。広告掲載の依頼は、直接広告主からアプローチされて初めて提携するかどうかに進めるため、必ずメールは届くようにしておくといいでしょう。
ある程度アクセスがあるブログであれば、月に数件の掲載依頼が来るなんてことも珍しくはありません。また、他のアフィリエイトサイトやブログで取扱いがあるものの、ASPで広告が見つからない場合、広告主に直接問い合わせてみると言うのも1つの手段です。
ネット広告はどうやって申し込むの?
ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)という、ネット広告専門の代理店に登録することで広告を取得することが出来るようになります。登録に年会費や登録料などは必要ありません。
審査不要のASP
審査があるASP(1~3営業日程度)
・バリューコマース
・afb
・JANet
・アクセストレード
・バナーブリッジ
とりあえず登録をおすすめする7社は上記の通りです。A8.netやもしもアフィリエイトはブログを持っていなくても登録が可能なので、ブログを始める前にどのような広告があるかを調べたりするのにも最適です。その他のASPに関しては以下のページをご覧ください。
まとめ
今回は、ブログに掲載することができるネット広告にはどのような種類があるのかを解説していきました。ブログ初心者はアドセンス合格だけに躍起になってしまう人が後を絶ちませんが、収益性を考えればアドセンスに拘る必要はありません。
まずはその認識から改めていただければと思います。では次のページでは、実際にどういった広告があるのかを見ていきましょう。