今回は中古ドメインのお話になります。これまで中古ドメインを購入したことが無い方でも、その効果などが気になる方も多いのではないでしょうか?実際中古ドメインに関する相談も多く寄せられます。
中古ドメインに関しても、細かい部分をお話していくとかなりの文章量になってしまうため、何回かに分けて解説しつつ、検証結果なども公開していきたいと思います。とりあえず今回は基礎的な部分についての解説になりますが、中古ドメインの利用を検討している方は参考にしていただければ幸いです。
中古ドメインを購入する方法は?
中古ドメインを購入できるサイトも沢山ありますが、いくつか紹介しておきます。ここに上げた方法以外でも、ヤフオクに出品されていたり、海外の販売サイトで購入することも可能です。
中古ドメイン販売屋さん
ラッコツールズによる中古ドメイン販売サイトです。被リンクの種別などで細かく検索できるので重宝します。
アクセス中古ドメイン
こちらも比較的有名な中古ドメイン販売サイトです。多数の指標が提供されており、ドメイン選びもしやすいメリットがあります。
JPドメインオークション
ムームードメイン、お名前.com、value domain等で開催されるオークション形式の中古JPドメインの販売です。出品されるドメインは各社でほぼ共通で、毎月1日に開始され、中旬頃に終了します。有名企業や映画などで使われたドメインなども出品されることがあります。
そもそも中古ドメインとは?
認識が足りていない場合が意外と多いのですが、過去に1度でも使用されたことがあるドメインならすべて中古ドメインです。
ドメインオークションなどもあり、比較的高い金額で販売されているものだけを指すと思われがちですが「.com」「.info」「.jp」など古くからあるようなドメインで、かつ短かったり比較的メジャーなワードであれば、もし空いていたとしても、後ほど調べて見ると過去に取得されていたドメインであったということも珍しくはありません。
後述しますが、過去に取得されていたドメインであれば、ペナルティを受けている可能性等も考慮する必要があるため、新規ドメインを取る際であっても、そのドメインが問題ないかを調査する必要があることを覚えておいてください。
中古ドメインのメリット
中古ドメインを活用することの一般的なメリットは以下の通りです。
・被リンク(バックリンク)の引き継げる可能性
・検索順位を引き継げる可能性
・インデックス速度が速い場合が多い
SEOを考えるときに、被リンクは量よりも質が重要となります。中古ドメインによっては教育機関や政府機関、専門性の高いサイトなどからも被リンクを受けている場合もあり、SEO的に有利に働きます。
また新規ドメインと比べると、過去に運営されていたサイトの検索順位をある程度引き継ぐことが出来たり、インデックスがスムーズに行われる傾向にあるといったメリットもあります。
中古ドメインのデメリット
・中古ドメインによっては高額
・ペナルティ等を引き継ぐ可能性
過去に手動ペナルティを受けたドメインの場合、せっかく中古ドメインを購入したとしてもその恩恵を受けることはできませんので購入前の確認は必須です。
中古ドメインと新規ドメインどちらがいい?
僕自身、取得するドメインの8割は新規ドメインです。理由としては、数年単位での運営を前提にサイト構築を行うため、徐々に評価を上げていけばいいという考えからです。また希望のドメイン名が取れるとも限らないと言うのも理由の1つです。
一方で、ペラサイトを構築したり、短期間でインデックスさせたいなどの理由で中古ドメインを取得することもあります。順調にドメインパワーの恩恵を受けていたと思っていたのに、Googleのコアアップデートにより圏外に飛ばされてしまったということも、新規ドメインと同様に普通に起こり得るので、その点は理解しておきましょう。
被リンクの質の高い中古ドメインは、取得費用が高額になることも珍しくないですし、それを使いこなすだけの知識や経験が無ければ宝の持ち腐れとなってしまうので、もし中古ドメインの購入を検討しているのであれば、少なくともある程度は収益が出るようになってからにするといいでしょう。
新規ドメインも中古ドメインも一長一短があるので、どちらが必ずしもいいとは言えません。
ドメイン履歴を調査
先にも述べたように、新規ドメインのつもりでも中古ドメインであったなんてことを避けるためにも、ドメイン履歴は調査しておくべきです。調査自体は簡単に行えるので参考にしてください。
WayBack Machine
インターネットアーカイブの検索ツールです。年に数回単位でサイト自体が保存されており、無料でだれでもアクセスすることが可能です。
中古ドメインであれば、過去にどのようなジャンルのサイトを運営していたのかを把握することが可能です。
中古ドメインのペナルティ有無を確認する方法
手動ペナルティを受けているかどうかは、実際にドメインを取得してみて、Searchi Consoleで確認する以外に方法はありません。そのため中古ドメインの販売サイトでは独自に調査してくれている場合があるので、こちらを確認するといいでしょう。
まとめ
今回は中古ドメインに関して、非常に初歩的な部分について解説してきました。また別で細かく解説していきますが、外注化と同様にある程度収益が上げることができる人でないと、せっかく高いお金を払ってドメインを取得しても意味はありません。
新規ドメインも中古ドメインもそれぞれメリット・デメリットがあるので使い分けるようにするといいでしょう。